秋の行楽シーズン、体育の日の連休に青森県深浦町に旅行に行って来ました。夫婦と小5の娘、小2の息子の4人で出掛けました。それぞれの目的ははっきりとしており、夫と息子は風光明媚なことで有名な五能線の鉄道写真撮影。私と娘は秋の白神山地を散策することを楽しみにして出掛けました。世界自然遺産でもある白神山地は手つかずの広大なブナの原生林で有名な所です。行ってみて初めて分かったのですが、白神山地は山側と海側から山地に入ることが出来ますが、広大で深い山地なので、それぞれの場所は全く繋がっていません。今回は深浦町から入るエリアを楽しみました。
まずは五能線を楽しみました。事前に予約していたリゾート白神に女2人で乗り、夫と息子は私達の乗っている電車を撮影です。日本海に沈む夕日の沈む中、断崖が続く海岸線は本当にきれいで、なぜこの路線は人気があるのかが、よく分かりました。帰りは夫達と合流し、海岸線沿いにある「セイリング』というレストランで夕食を取りました。甘い深浦ニンジンのビーフシチューと深浦名物であるマグロの定食が人気のようで、それぞれ注文して堪能しました。
次の日は、白神山地の散策です。いくつかのトレッキングコースが設定されていましたが、3時間くらいで回れるコースを選択しました。途中に有名な「青池』があります。深い青い色の池ですが、光が差してくると宝石のような青になり、ずーっと見入ってしまいます。コースの中にはふかふかのチップが敷き詰められたブナの原生林をくぐり抜ける所があり、自然に包まれている感じがしました。
海岸線沿いのレストラン「セイリング』で、テーブルごとに一言ノートが置いてありました。何気なくパラパラと眺めていたら、最後のページに味のある文字で、「テレビで撮影に来ています』といった内容が書かれていました。途中で食事が来たのか、書きかけで、記名はありません。ちょうどNHKで火野正平さんの「にっぽん縦断こころ旅』が深浦編を放送していた週でした。だから「これ書いたの、火野さんかもね』なんて笑っていたのですが、翌朝の放送を見ると、あの「セイリング』が出てきて、火野さんが同じテーブルで食事をしていました。やっぱり「あれは火野さんだったんだ!』と家族で興奮しました。
今回は節約旅行だったので、白神山地のガイドツアーなどには参加しませんでした。ただ散策途中にトイレ休憩に立ち寄った「十二湖ビジターセンター』の管理人の女性とお話する機会があり、いろいろ山の話を聞けました。子供達はブナの実を教えてもらい、「熊はこうやって剥いて食べるんだよ』と実演して頂きました。その他にも海水が山に及ばす影響なども聞き、詳しい人の話は興味深いと感じました。次回はけちらずに、ガイドツアーに参加してみたいと思っています。
五能線沿いの岩場に登り写真撮影をしていた時のことです。崖の上の開けた所があり、そこに腰をかけて景色を眺めていました。はっと気がつけば、腰かけていたすぐ横に、石の仏像が何体か転がっていました。「何でこんなところに!』とすごく驚いたし、何となく気味が悪くて、そそくさとその場を離れました。でも、その後に特にバチも当たらなかったので、「景色のよい所に置いてあげたのかな』と思います。
宿泊した「十二湖リフレッシュ村』はトレッキングコースの途中にあるような山深い場所にあります。道が大変細くて、途中で舗装されてない道になり、対向車が来るとすれ違うのも一苦労といった感じです。近くのリゾート施設と提携しているので、無料でそこの温泉に入れます。が、夕方に入りに行くと、帰りは真っ暗で、街灯も無いので「ここで車が脱輪したりしたら、携帯も繋がらず、助けも呼べないな』と思いました。すごく慎重にソロリソロリと運転して宿に戻りました。でも、ゆっくり運転したお陰で、タヌキの親子に2度ほど遭遇出来たので、それはそれでラッキーでした。